Tips

Premiere Proでテロップのフォントをまとめて変更する3つの方法【標準機能+拡張】

Premiere Proでテロップのフォントをまとめて変更する3つの方法
takumi
Premiere Proでテロップのフォントをまとめて変更する3つの方法

動画のテロップは、1本で数十〜数百個になります。編集が終わったあとに「フォントを変えてほしい」「文字をもう少し大きく」と言われて、エッセンシャルグラフィックスで1つずつ直した経験はないでしょうか。Premiere Proには、複数のテロップを選んでフォントをまとめて変える機能が標準では用意されていません。

この記事では、Premiere Proでテロップ(エッセンシャルグラフィックスのテキスト)のフォントや文字サイズをまとめて変更する方法を、無料でできるものから順に3つ紹介します。

■ 方法1:エッセンシャルグラフィックスで1つずつ直す(無料)

いちばん確実で、いちばん時間がかかる方法です。タイムラインでテロップを1つ選び、エッセンシャルグラフィックスパネルの「編集」タブでテキストレイヤーを選んで、フォントと文字サイズを変えます。これをテロップの数だけ繰り返します。

複数のテロップを同時に選択しても、エッセンシャルグラフィックスパネルでテキストの属性はまとめて編集できません。「複数のクリップが選択されています」と表示されるだけです。

弱点は当然「数」です。10個なら数分で終わりますが、100個を超えると1時間コース。しかも修正指示は1回で終わらないことが多く、「やっぱり前のフォントで」が来ると同じ作業をもう一度やることになります。

■ 方法2:テキストスタイルを使う(無料)

Premiere Pro 2022以降には「テキストスタイル」があります。フォント・サイズ・色などを整えたテキストからスタイルを作ると、プロジェクトパネルに保存され、タイムラインのテロップにドラッグして適用できます。

  1. 見本になるテロップを1つ仕上げ、エッセンシャルグラフィックスパネルの「スタイル」欄で「スタイルを作成」を選びます
  2. プロジェクトパネルにできたスタイルを、タイムラインの他のテロップにドラッグして適用します(複数選択したクリップにまとめて適用できます)
  3. あとからスタイルの内容を更新すると、同じスタイルを使っているテロップに反映できます

最初からスタイル前提で組んだプロジェクトなら、これで十分です。

弱点は、後から一部だけ変える用途に向かないことです。スタイルはフォント・サイズ・色・境界線・シャドウなどを一式で上書きするので、テロップごとに色やサイズを変えていた場合はそれもすべてそろってしまいます。1つのテロップの中で強調部分だけ別のフォントにしているケースも、全体が1つのフォントに置き換わります。また、スタイルを当てていない既存のテロップには、結局1つずつドラッグして回ることになります。

■ 方法3:専用の拡張機能を使う — TelopRestyle(¥2,500)

「できあがった動画のテロップを、後からまとめて変えたい」ために作ったのが、FASCOM lab の Premiere Pro 拡張 TelopRestyle です。タイムラインで変えたいテロップを選び、パネルで「置き換えたいフォント」にチェックを入れ、変更先のフォントと文字サイズを指定して実行するだけです。

TelopRestyle 変更前と変更後
  • 選んだテロップだけ — タイムラインで選択したクリップだけが対象。他のテロップには触れません
  • フォントごとに置き換え — 使われているフォントを一覧にし、チェックしたフォントの文字だけを別のフォントへ。1つのテロップ内でフォントが混ざっていても、該当部分だけ置き換わります
  • フォントと文字サイズ — 同時でも、文字サイズだけでも変更できます。色や位置などフォント以外の設定はそのままです
  • 自動バックアップ — 実行前にプロジェクトのコピーを同じ場所に保存します。元に戻すのも簡単です
  • 買い切り¥2,500。Mac版(Premiere Pro 2025 / 2026 で確認済み)。Windows版はお問い合わせでトライアル版をお送りしています

仕組み上、実行時にプロジェクトを保存して開き直します(数秒)。対象はエッセンシャルグラフィックスのテキスト(グラフィッククリップ)で、レガシータイトルやキャプショントラックには対応していません。

■ 3つの方法の比較

費用手間向いている人
1つずつ直す無料テロップの数だけ繰り返しテロップが10個前後の人
テキストスタイル無料事前の設計が必要。一式で上書き最初からスタイル前提で組める人
TelopRestyle¥2,500(買い切り)選んで実行するだけ後からの修正指示が多い人

■ まとめ:「後から変える」頻度で選ぶ

  • テロップが少ないなら → 1つずつ直すのが確実です(無料)
  • これから作るプロジェクトなら → テキストスタイルで統一しておく(無料)
  • できあがった動画に修正指示が来るなら → まとめて置き換える時間を、ツールに任せる価値があります

「フォント変更」のたびに1時間かけていた作業を数秒で終わらせるために、TelopRestyle を作りました。よければ製品ページをのぞいてみてください。

ABOUT ME
知多
知多
Adobe 拡張機能・スクリプト開発 / 映像編集
映像編集の現場で20年以上働く中で培った経験から、繰り返し作業を自動化する Adobe 拡張機能・スクリプトを開発・販売しています。 Premiere Pro / Photoshop / After Effects 向けのツールが中心。「より早く、より効率的に」をコンセプトに、現場で本当に使える道具づくりを目指しています。
記事URLをコピーしました